悪ダニ

家にいるダニはアレルギーの原因になったり、人を刺して一週間も続くかゆみを残したりと、人にとって明らかに悪者になっています。

また草むらや山林にいるマダニは犬や人を吸血して巨大化します。このマダニに刺されると運が悪ければ死に至ることもあります。2013年の初めに騒がれた殺人ダニがマダニです。

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このようによく話題になるダニは人にとって悪いことばかりしているので、ダニは基本的に悪者であるというイメージがあります。”社会のダニだ!”という侮辱の言葉があるくらいです。

しかし実際のところは人にとって有害なダニはせいぜい10%なのです。ほとんどのダニは無害です。そして中には人の生活に欠かせないダニもいるのです。

美味しいチーズ(ミモレット)にはダニがいる!



ミモレット
Photo courtesy of Javier Lastras via Flickr


フランスの有名なチーズであるミモレットは表面がクレーターのように穴が開いてボコボコしており、粉をふいています。実はミモレットの穴はダニがチーズを食べた跡なのです。また粉はダニがチーズをかじったり、脱皮をした残りです。


ミモレット
チーズマーケットさんより引用
きれいに粉をふいています。


ミモレットはダニがいることで発酵のバランスがとれてより美味しくなるのです。表面に粉が吹きだしているミモレットは、ダニによって熟成がうまく進んでいる証拠になります。このようなダニをチーズダニといいます。

逆に表面に粉が吹きだしていないミモレットは熟成がうまくいっておらず、よい風味は期待できません。

実際にちゃんとした店で買ったミモレットにはちゃんとみるとダニが表面にいます。ミモレットは外側を削って食べるのが一般的なのでダニを食べることはありませんが、食べても何の問題もありません。

日本でももっとミモレットのようなダニを必要とするチーズがポピュラーになれば、ダニに対する見方も少し変わるかもしれませんね。


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