マダニ巨大化
巨大化したマダニ(左)

ダニの中には身体が吸血によって体重が100倍以上にも巨大化するダニがいます。マダニ類のメスが大量の卵を産むために吸血して巨大化するのです。

マダニは草むらに潜んでいる

マダニは草むらの葉っぱの先に潜んで宿主が来るのを待ちます。そして犬やタヌキ等の動物が通るとその上に落ちて、吸血に適した場所を見つけて吸血をはじめます。
実はマダニは目がありません。その代りにマダニは熱と二酸化炭素を感知する敏感なセンサーをもっており、宿主の生体反応を感知するのです。

マダニは1週間吸血し続ける

吸血マダニ
吸血するマダニ
道立衛生研究所より引用

マダニの吸血はかなり強烈です。針状の構造物で皮膚を斬り裂き、ノコギリのような突起を差し込んで吸血します。吸血時にはセメントのような物質を出して身体を宿主にがっちりと固定しているので、ちょっとひっぱたくらいでは取れません。メスのマダニは数日~1週間もの長期間吸血し続けます。
吸血といってもただ血を吸っているわけではありません。血液中から必要な栄養だけを取り出して、余計な水分や塩分は宿主に送り返しています。およそ1mlの血液から0.3mlの栄養分を摂りいれています。

マダニは危ない!

マダニは吸血するだけでなく、様々な病気を人や動物に感染させます。人にとって最も脅威なのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。2013年の冬にあった殺人ダニ騒動の原因はマダニによるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。(詳しくは山口から始まった殺人ダニ騒動をお読みください)新しい感染症のため特効薬はなく、致死率は10%ともいわれています。
またSFTS以外にもライム病や日本紅斑熱といった病気も運んできます。日本紅斑熱では年間患者が150人ほどで、1~2%の死亡率です。早期に適切な治療を受ければ死ぬことはないのですが、症例も少ないため治療が遅れて重症化することがあります。


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山口から始まった殺人ダニ騒動
関連外部リンク:
国立感染症研究所のSFTS情報ページ